2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

漱石から始めるわけでなく 2012/2

久しぶりの「坊ちゃん」再読。以下にメモ。・一筆書き 一日平均四百字原稿用紙31枚(ページ換算一日15〜20ページ) =初日(原稿第一回目)だけで二(三)章までは書いているかも・冒頭からのリズム→独白 なので段落毎に感想めいたものをつなげて味つけ スタ…

本は、馬鹿買い、選択買い、気分買い、とりあえず買っとくかい? 2012/3

大学以降、持ち金が増えて馬鹿みたいにどっさり本を買うようになった。が、大学生には大して余裕はないので、すぐに安い古典名著系ばかり選んで買うようになる。そのうちそれでは飽き足らずに、そのとき気になるものを古本・新刊を問わず気分で買うことにす…

ニーチェの引用 2012/8

われわれは真理を欲する、というが、ところで、なぜにむしろ、非真理を欲しないのか?なぜに不確実を欲しないのか?なぜに無知をすら欲しないのか?いまや、「いかにして先験的総合判断は可能であるか?」というカントの問いに代えて、「なぜそうした判断へ…

物語の最高頂は劇中劇? 2012/9

物語を積極的に運用するとき、作家が一度は考えるだろう劇中劇の方法は、メタフィクションといってしまったら台無しになる。それは生涯に一度だけ、それもとっておきの作品にのみ導入するのがベストだと断言してもいいんじゃあなかろうか。それだけ特別だと…

精神分析 2012/9

ラカン派精神分析入門―理論と技法作者: ブルースフィンク,Bruce Fink,中西之信,椿田貴史,舟木徹男,信友建志出版社/メーカー: 誠信書房発売日: 2008/06メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 69回この商品を含むブログ (21件) を見るラカン読書にずっと躓いて…

マンガと小説 2012/9

たとえば、ジャンプマンガが各種文化系雑誌や批評の対象にならないのはなぜか、よく知らないけど、商業的・政治的制約≒出版社の意向があると考えて差し支えないような気がする。そもそもマンガ批評自体、最近になるまでまともに成立していなかった理由も知ら…

最近のニーチェ  2012/9

最近は哲学科の学生もニーチェを読まないと聞いた。一昔前なら文学部学生の一般的読書対象の一人だったというのはわたしの思い込みだったのかしらん。哲学科に入るのは、未だ人気の心理学科に入れなかった落ちこぼればかりだとか。 『超訳ニーチェ』のような…

小説作品が二次元だという聞いたことのあるような設定からはじめてみよう。すると、映像に比べてとても効率の悪い消費財と思われても仕方ない。こんなふうにして、外枠ではの方へ進む。 他人の言葉から始める or 始まる....................................…

城山動物園 夜勤報告 原文まま

記録W ・外出で飲酒し、怪我 本日、作業所オフィスK氏より連絡あり。Wさんの左前頭部に傷がある為、本人に確認。 5/22(土)の夜、歌舞伎町で缶チューハイを3本程飲み、看板に左前頭部をぶつけた。 通行人が気を利かせて救急車を呼び、国立病院へ搬送され…

近代的教養からポスト近代的知識能力 2012/11

近代的教養のある人からしたら、ポスト近代的知識能力??を実用する人がバカで短絡的、下品なエゴイストにみえて当然かもしれない。逆に、後者からすれば、前者は高みの見物をする醜悪な文化的富裕層や、合理性がなく融通の利かない理解不能の貧乏貴族かも…

今さら、「イカとクジラ」 というか、連日映画10本通しで

たぶん、だれでも、たまに、衝動的に欲しくなるものがある。ラーメンを食べたくなり、悶々として金太郎に会いにいき、人の声を聞きたくなる。 今回はたまたま、それが映画だった。古本屋で映画の本を見つけたのがきっかけで、映画館でアルバイトする友人に会…

再起&経年並みの老化 2012/12

そろそろ、再起です。自堕落に過ごしたこの一年は全くの無駄だったのでしょうか。いえ、どうでもいいことです。無時間的な感覚に失望と快楽が押し寄せて、それこそ何も事件は起こりませんでした。ただ、何もしていなくとも年をとることの実感を得ることがで…

オタク≒クーヴァーだよね〜

邦訳はオタク向けにえらばれたものばかりとしか思えないでしょ。 萌えメイド、ゲーム廃人、メディア中毒。

作って壊して、作って  2013/1

大きな話がしたいですね。そう、大きな話ができる環境にあるだけで恵まれているんですね。よくわかりました。ここでは独り言をしますね。つくられました。壊す人がいました。作る人たちがいて、壊す人たちがいました。もしくは、いつのまにか壊れたんです。…

個人にとって最大の問題は時間だ

すべて時間に左右されるものだからだ。最低限度の生活を営むことがほとんど達成されている?現代日本では、…いや、日本なんて云うことはない。少なくとも現時点では生活の保障されている、この私にとっての問題は、時間である。究極的にいって、人間は死んで…

ディック以前/以後  2013/1

自然と自然、自然と人間、人間と人間、人間と機械、機械と機械、機械と?ディックのような小説が、預言的だとははじめわからなかった。 彼の小説をいくつか読んだあと、『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』でそれがわかった記憶がある。わたしは21世紀…